『Vomit』

血反吐を吐いている
ペンの動きが鈍い時はいつもそうだ
心を抉って 自分の奥底を抉り出して
何か 描き出せるものはないかと探っている

自分の心に ナイフを ペンを突き立てて
なんども なんども 突き刺して中身を暴いて
そこから溢れた血液や汚泥に似た何かをインク代わりに
紙に叩きつけるようにして書き殴る

叫び出したいほどの感情を 魂と一緒に吐き出して
納得できなくて ペンをぐしゃぐしゃに走らせる
黒い線の塊が こんがらがった自分の心を表していて
それがあまりにも不格好で イライラして 紙を握りつぶして壁に投げつける

他の誰かがどうかは分からない
だけど ぼくが何かを創る時 そういうことは往々にしてある