『その衝動は拷問に似て』

殴りつけられるような創作衝動に駆られるときがある
けれど そういう時に限って創作活動にノれない
頭の奥が凝り固まって 濃い霧がかかって
電撃的なひらめきも 凡庸な展開も 一切降りてこない

自分の心に どれだけペンを突き立てても
血反吐さえ涸れて 言葉が生み出せない
無味無臭の虚無の中にうずくまって
パソコンの前で思考を止めてしまう

だというのに 頭に声が響く
「さあ、創れ」と 無慈悲な声が

焦燥に身を灼かれる 思考が迷走する
書いては消して 書いては消して
まるで拷問のように 続く 続く 続く

これも その産物
これは そんな詩